おく農園日記

私のババコウ栽培③ ババコウジュースの話

2022年2月16日

ババコウジュースの作り方
材料: ・ババコウ100g ・蜂蜜大さじ1~2杯(砂糖)・塩少々 ・水100cc
作り方: ババコウを細かく切り、水と一緒にミキサーにかけます。味付けはお好みで。

ババコウが生かせるババコウジュース
東京の高級果物店では売れ行きの良くなかったババコウも地元レストランで人気が出はじめました。沈んでいた気持が少し明るくなりました。訪れた観光客は南伊豆に来て、今まで体験したことのないババコウジュースに感動したようです。甘さが少ないというババコウの弱点を補い、さわやかな香りと上品の酸味の長所を生かすことができたのがババコウジュースでした。

ババコウジュースの味わい方
ジュースを作る時に氷も一緒にミキサーに入れ混ぜ合わせると一味変わったババコウジュースになります。わが家の来客にはこのように出すのですが、最近、地元ホテルのシェフと農産物直売所湯の花店長の渡辺さんに出したところ、思わぬ評価が戻ってきました。2杯目に氷を入れずに飲んだところ、ババコウの味、風味が出て、氷を入れないほうが良いと言われました。冷たいのど越しの良さに気を取られてしまうのでしょうか。思わぬ評価にババコウに対する勉強不足を痛感しました。

ババコウラッシー 栄養豊富で最高の飲み物
インドの飲み物でラッシーというのがあるそうです。私は飲んだことはありません。水にヨーグルトと砂糖を入れ混ぜ合わせた飲み物と言われています。海外経験の豊富な東京の知人から水の代わりにババコウを使い、ヨーグルトに混ぜて
「ババコウラッシーにしたら栄養満点」
とアドバイスいただきました。確かに酵素がいっぱいのババコウと乳酸菌いっぱいのヨーグルトを混ぜて飲んだらこれ以上の贅沢で栄養豊富な飲み物は無いでしょう。

ババコウを栽培する前は農業だけの世界にいたわけですが、一つ新しいこと(ババコウ栽培)に挑戦したことで何と色々な素晴らしい体験ができたのでしょう。当時はこのようなことは微塵にも思わず、ただあくせくしていたわけですが、ババコウのことを改めて書き始めて初めて豊かな経験をしたんだと思い返しています。

1985年(昭和60年)新聞に載りました

私のババコウ栽培② 販売は試行錯誤 悪戦苦闘

2022年2月13日

さてババコウを成らせることに成功はしたものの何処に売るのかという話になりました。なんと間の抜けた話だと思う方もいるでしょう。
県の農林事務所の金子普及員とババコウを持って東京筑地市場に行きました。全く見たこともない珍しい果物ということで、そういった農産物の扱いを得意にしている卸しの人を紹介してもらい話をしました。発注方法や値段、送り先など必要事項を決めて、何とかめどが付き、ほっとした帰路でした。

いよいよ東京に出荷を始めたが・・
帰宅後、出荷箱や包装備品など準備しました。徐々に出荷が始まると販売してもらっている高級果物店の担当者から直接電話が入るようになりました。収穫期のババコウがいっぱい取れはじめたのでその旨を伝えると毎月実施している頒布会の中に入れてくれることになりました。日にちを指定され、一度に340本のババコウを出荷する事になりました。1箱に6本しか入らないので50ケースをまとめて送りました。一番困ったのは340本のババコウの成熟度が均一でないことでした。黄色く色の付いていないものはエチレン処理したりして何とか間に合わせましたが、予想通り後からクレームが入りました。(涙)
東京に販売状況を聞きに何回か出かけました。高級果物店やデパートなどババコウがとがった先を上向きに筍の様に並べて販売されており、自分の栽培したババコウを誇らしく思い、また驚きました。しかし順調に販売というわけにはいきませんでした。一言でいえば商品力が無いということにつきます。

余ったババコウはどうする・・・しかし地元で活路!
最初の年から余り始め、それでも翌年も栽培本数を減らして継続しました。キュウリなどの野菜は市場出荷すれば値段の高い安いがあっても全量販売してくれます。ババコウはそのようにはいきませんでした。売れなければ販売先からストップがかかります
販売に苦戦して暗中模索している時、伊豆の地元のレストランでババコウの生ジュースの販売をしていただくことになりました。栽培本数を減らしたことで足りなくなることがたびたびでした。足りないからといってすぐには対応できません。植えてから1年待たなければ増えてきません。思うようにはいかないものです。

東京の高級果物店に並んだババコウを誇らしく

荒地整備して元の段々畑に 雨中に火燃やし 20220212

2022年2月12日

一昨日は久しぶりの雨のため、以前に伐採した木(友人に頼んで伐ってもらった)の枝や篠竹や3mも伸びたカヤなど集めて燃やしました。冬は乾燥が続いて火の延焼が恐いので、久しぶりの雨で合羽を着ての作業でした。カッパの下は汗でビショビショに濡れながら、煙をいっぱい吸って大変な労働でした。
父母が健在のころは草刈り機もなく全てカマでの手作業でしたが、田畑が草で荒れることなく、刈った草は牛のエサに、そして田んぼの堆肥にするため干してから小屋にしまっていました。
私も若い時は草刈り機でひと夏3回くらい刈って全て農地をきれいにしていました。しかし段々に億劫になり、せいぜい1回で済ませてしまうようになりました。ここ20年くらいはイノシシ、鹿、サルなどの獣害がひどくなり、ミカンや栗などはほとんど収穫できないような有様でした。農地も手付かずになり、現状荒れ放題となってしまったわけです。

山間地の我が家は周りが全て段々畑、元々農地だったところでしたが、今や農地に木々がいっぱい生え、山に囲まれた一軒家になってしまいそうです。そこで昔の景観、いろいろなミカンや栗や柿が成っていたころの風景に戻すべく、荒地の草刈り、伐採を始めたわけです。
経済的にはほぼ無意味に近いことになりますが、季節の果物などが成っている景観目指してやっていきたいと思っています。なかなかいい場所ですよ。

荒地の草刈り伐採後、燃やして片づける

私のババコウ栽培① エクアドル原産のババコウが南伊豆で実る

2022年2月11日

長さ30㎝のババコウが地際からずっと上になりました

ババコウ栽培のきっかけは横浜の果樹苗木の輸入業者から試作用として2本のババコウが私の所に入ったことです。昭和58年でした。伊豆半島の南の町村には全国に先駆けてキウィフルーツが栽培されていました。私の所もキウィを10aほど栽培していました。キウィの苗木を導入した業者は日本全国キウィが普及したことに味をしめ、柳の下の2匹目のどじょう狙いでババコウの苗木を配ったものと思われます。1年後、10数本配布した苗木のうち栽培に成功したのは私の所だけでした。ここから私はババコウと縁ができ、以後35年間栽培を続けています。
南米エクアドル原産、ニュージーランド育ちの苗が南伊豆で育ち始めました。地面に接するような低い位置から着果して、大きな実が太い直幹の周りにびっしりと成りました。これは絶対面白いと翌年は1つのハウス全部をババコウに切り換えて栽培を始めました。高い苗木代を支払っての思い切ってのチャレンジでした。しかし、2年目のババコウは多湿の土壌を嫌って次々立ち枯れてしまいました。
ショックでしたが、奮起して私はもう一年栽培してみることにしました。日当たり、排水の良いハウスで、静岡県の新作物導入資金も利用して始めました。堆肥もしっかり入れ管理十分で見事にハウス全部ババコウがいっぱいなりました。

南伊豆おく農園HP リニューアルしてスタートです

2022年2月9日

何年前か忘れるくらい前にHPを作りました。私は今ではとてもできません。しかし、今回プロの助けを借りて再度HPに挑戦することにしました。

私は農業を始めて50年経ちます。ハウスキュウリ栽培のの専業から始まって色々な農業にチャレンジしてきました。キュウリから始まり、野菜苗生産、トマト、セルリー、ナスなどの野菜、そして熱帯果樹系のババコウ、キウィフルーツ、グァバ、最近ではパパイヤなどです。かっこよく見えるかもしれませんが、実はどれも1本立ちできなかったがために色々模索して農業をやっているうちにこのようなことになりました。これらに加えて農園で採れたものを中心に農産加工品として、手作りジャムも生産販売しています。

ババコウは一時、東京方面にも販売したこともありますが、現在はほとんど南伊豆、下田方面で販売しています。ババコウ栽培は日本で最も早く取り組み、現在でも生産販売しているところは私の所のみと思うのですが、始めてから30年近くたっているのに一向に知名度が上がっていません。今回HPを立ち上げる一つの目標としてババコウを広く知っていただきたいとババコウの話をいっぱいして

ババコウ収穫初め

いきたいと思っています。

南伊豆おく農園をよろしくお願いします。

サイトをリニューアルしました

2022年2月1日

サイトをリニューアルいたしました。

また、オンラインショップもオープンいたしましたので、

この機会に是非、ご活用ください。