私のババコウ栽培⑤ 日本で唯一 ババコウジャム
2022年2月18日
1971年(昭和46年)農業に取り組み始めて長い間、農業専業で生きてきました。主にビニールハウスでの野菜(キュウリ、トマト)や野菜苗つくりをやってきました。35年ほど前、南米エクアドル原産のババコウというパパイヤ科の果物と出会い、栽培し始めました。主に東京の高級果物店に出荷しましたが、生産量と販売扱い量に大きな誤差が出て、たくさん残ってしまいました。途方にくれましたが、ジャムなど加工という方法もあると教わり、独学でジャムづくりを始めたのが、おく農園の手作りジャムの始まりです。
独学でジャムづくりを始めた
東京の高級果物店にババコウの販売状況などを伺いに行った帰り、デパートや地下街などでこれはと思われるジャムをいっぱい買い込みました。また、ブックセンターや紀伊國屋書店でジャム関連の本をこれも何冊も買いました。ともに重たい荷物でした。
帰宅して、糖度計でジャムの糖度を計り、原材料をチェックし、試食してみました。ジャムの作り方の載っている本は、その部分をむさぶるように読み、その中からジャムづくりの方法を決めました。
日中は農作業がいっぱいあるので、考えながら、本を見ながらのジャムづくりは手間がかかるのでもっぱら作業は夕食後になりました。何回も何回も失敗を繰り返して、どうやらというものができた時、以前からお付き合いのあった南伊豆国民休暇村に販売をお願いしました。ラベルなど手作りで今考えると本当に冷や汗ものでしたが、地元のものということで快く販売していただきました。本当にありがたいことでした。(感謝です)
ババコウジャムからいろいろなジャムにチャレンジ
もともと父母の代は自給的農業でしたからいろいろな農産物がありました。農園には夏ミカン、梅、ゆずがあり、私が作り始めたトマト、キウィフルーツ、ババコウ、グァバ、パパイヤなどあります。農業をやっているとどうしても売れないものがいっぱい出てきます。相場が安くて出荷できないものもあります。
ババコウをジャムに加工したことで今まで無駄になっていた農産物がジャム変わっていきました。そして南伊豆で取れるニューサマーオレンジ、イチゴ、イチジク、ブルーベリーなども分けてもらい、ジャムも15種類くらいになりました。果物の持っている本来の味わいができるだけ残るように作っています。